コンビニエンス・ストアーのレジ袋・割り箸の使用を制限するキャンペーンに対し、

私達は次の事実を主張します。

 

 地球温暖化を減少させるための各企業個人の取組みは今後増大するが、例えば私達

日本の割箸に従業しそれを生業とする者達にとって割箸悪者論は到底許せません。

良く調べた上で不用論を大々的に主張しているので しょうか?

使い回しのプラ箸やバットの青ダモ材は省エネと云えますか?

 特に昨今ファミリーレストランや各チェーン飲食店で使用されるプラスチック箸は、その

大部分が中国やベトナムなどで作られている事は、プラスチックの成型の為の化学成分

ビスフェノールAや他の物質による成長ホルモンの影響や男性機能低下など又、使い回し

の為の洗浄に要する洗剤の使用、水質の汚染増大、水の使用の増大、乾燥の為の電力

消費の増大、更に廃棄処分の際に生ずる焼却によるダイオキシンの発生は、どうなるので

しょうか?イギリスでは今年、プラスチック製品の食器利用は法律で禁止されました。
  問題は、日本にはあり余る森林資源が利用されぬまま放置され、定期的なリサイクルが

されておりません。

割箸や他の木工芸品は永い歴史の中で端材や間伐材を利用し優美な職人技を手工芸品

に仕上げ、それを消費し次の森林の再生に役立たせてきたのですが、とにかく安い事を第

一に考える大量消費企業の採算第一主義が中国製をお客様に提供した事が今のCO2の  

問題や温暖化問題にすり替えられる一つの原因とされ、現在拡大しているインフルエンザ

感染や飲食から感染可能なレストラン、コンビニなどでマイ箸を宣伝する事は充分事情を

知らない消費者に誤解と誤った情報を与えると考えます。

実際、以前中国ではサーズが流行した際に割り箸を大量に使用した経緯からも、お解り

頂けるのではないでしょうか?  弁当のご飯やおかずを入れるプラスチック容器や発泡

スチロールもやめてマイ容器を持って来させる事はしないのですか?

コンビニエンス・ストアー業界が、無償提供を前提に安い中国製割り箸をお客様にサービス

品として提供していた悪い習慣が今日の森林乱伐と中国資源の枯渇につながり、多少高

いが地場産業として昔から端材を有効利用して森林の再生に貢献して来た割箸産業を衰

退させたコンビニやファミレスの安ければ良いと云う発想と地球環境とCO2削減問題が叫

ばれるとすぐ使い回し箸や割り箸の使用を止めようと云う運動に力を入れる短絡的な企業

姿勢は日本の伝統や食文化を破壊している事に気づかず、且つ、使い回し箸の不衛生な

問題点、プラ箸の資源の無駄使いの増大(洗剤・水・電気)をふせたまま主張する事は如

何なものでしょうか?

実際にプラスチック・樹脂箸を使用し発生するCO2の排出量は10gといわれております。

その一方で、「もったいない」の代名詞とされ、森林を破壊するとまで云われています国産

の杉・桧の端材を有効利用した割り箸のCO2排出量は、プラスチック・樹脂箸の1/5の2g

なのです。

更に森林の再生と育成にも大きく寄与するのです。昨年の北京オリンピックでは、弊社は

JOC・日本代表選手団の方々に環境面・衛生面での国産のお箸の良さを理解して頂き、

寄贈させて頂きました。

又、この事に賛同していただける多くの飲食店では国産割り箸の優位性を箸袋に印刷し

実際にお使いになられるお客様にも情報を伝えております。

 プラ箸を使う事により現在拡大するインフルエンザの猛威の問題や、プラ箸に含まれる多様

 な有害物質、使う事のよって発生する病気の問題、更に使用後の焼却によるダイオキシン

 の発生増大など一向に論議されない事など、今一度割り箸の本来の良さを考え直して、そ

 れに従事する地場の沢山の人々もコンビニの利用者である事を認識して欲しいものです。