「箸」を使って食事をする文化は世界中でどのくらいの比率だと思いますか? また、肉類、パン等を主食とする欧米などでは肉類は「ナイフ・フォーク」で、パンは「手食」となっているようです。
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また韓国では箸はおかずなどで使い、レンゲでご飯や汁ものを食べるようです。韓国の箸は材質が金属のものが多いです。 |
さらに、タイ・ベトナムなどでは箸とスプーン・ナイフを併用して食事をしています。 |
特異なものでは、かつてモンゴルなどは食事用食器として箸とナイフが一つのサヤに収納してある「蒙古刀」がありました。 遊牧民族だったモンゴル人や中国北方の人達が常に携帯して、箸は熱くて手に持てない食物や麺類などを、ナイフは肉などを切り取り、そのまま口に運んで食べるという使い方でした。 |
我々日本人は、ご飯やおかずやお味噌汁を飲むのにスプーンやレンゲは使わず箸だけで食事をしますね。 箸を使う国は多いですが、「箸」だけを使うのは日本だけであるわけです。 特に箸が「大切な道具」とされてきたのは古来に箸は五穀豊穣と子孫繁栄の祈りを込めて「神様と人間が共食する神聖な道具」として取扱われていたからです。まさに神様と人間の橋渡し役だった事わけです。 人の誕生から葬送まで、私達日本人は毎日箸と永いお付き合いをしますが、箸にこめられた由来が我が国独自の宗教観に根ざして来た事と、日本の美しい割烹料理がそれに従って発達して来た訳です。 |